エリベについて

私たちのスタジオ
ガラシールズの小高い丘にある美しいビクトリア調の建物。ここでエリベの献身的なスタッフが、新しいコレクションのデザインと顧客の対応の為に精力的に働いています。その活気に溢れた仕事場が私達のスタジオで、その大きな窓からは暖かい陽光が注ぎ込んでいます。窓の外には背の高い栗の木、シラカバ、生き生きとしたホーリーブッシュ、そして甘い香りを漂わせているライラックが見え、これらはすべてローズマリーのご主人であるドゥギーが愛情を込めて手入れをしています。スタジオに目を移せば、製品サンプルと色サンプルカードが床一面にうず高く積み上げられています。このスペースは、いわゆる「秩序ある混沌」の典型なのです!カラースキームの選択から問合せへの返答まで、当社のあらゆる活動はこのスタジオで行われています。誰もが重要な事務処理や電話対応に追われているオフィスの中では、時折、サンプルを手編みしているキムとキャサリンのほほえましい姿を目にすることができます。
スタジオのすぐ近くには魅力的なサンルームがあり、そこでは色とりどりの鉢植え、異国情緒あふれるサボテン、そして中央に風変わりでカラフルなアーチウェイを作っているトケイソウが見られます。夏になればゼラニウムの香りがサンルームを満たしています。取引先や配送員たちが最初にエリベのスタッフと顔を会わせるのがこのサンルームであり、同時に私たちの活発なミーティングが開かれる場所でもあるのです。もちろん、それは注文品でサンルームがあふれているセールス最盛期以外でのことなのですが。ここでケイとケイトの元気なコンビが注文品のパッキング作業を行い、そしてエリベのチームスピリットを体現するかのように、大量注文があった場合にはスタッフ総動員でパッキングを行います。サンルームの外には、小さな錬鉄製のテーブルとイスが置かれた小粋な石畳の中庭があり、時間さえ許せばスタッフが休憩用に利用しています。エリベで働く誰もが献身的で仕事熱心ですが、それでもオフィスではいつも軽いジョークが交わされ、美味しい紅茶やコーヒーを全員で楽しみ、時には嬉しいことにエレーンとキムの手作りのお菓子が添えられます。月に何回かは全員で昼食を楽しみ、そして夏には裏庭で、冬には木張りのダイニングルームで手作りケーキを囲んだ誕生パーティが催されます。
“イエロールーム”はバターミルク色の壁にちなんで命名されたのですが、ここは本物の薪を燃やした芳香で満たされています。この部屋ではローズマリー、エレーネそしてベロニクが(猫たちの隣で)デザイン、事業戦略、マーケティングそして会計業務などの仕事をしています。また、ローズマリーが飼っている3匹のとても可愛らしい猫、ビリー、ジェリー、そしてサーシャが人間たちを観察したり、居心地の良い場所を求めてうろつき回っています。
エリベのデザイン工程

私たちは自社製品に対して常に細心の注意を払っており、4人のデザイナーすべてが当社のポリシーに即した製品を生み出すことに全力を傾けています。着心地が良く、色彩豊かで暖かく、快適で、そしてスタイリッシュであると同時に実用的であることが、エリベの一つ一つの製品に対して求められています。各製品は、デザイン、サンプリング、そしてデザイン変更などスタートから完成まで実に長いプロセスを経ることになっています。当社の4人のデザイナーが約8ヶ月をかけて、ようやくひとつのコレクションのデザインが完成します!一年の上半期には、世界中の重要な国際展示会や各種イベントに参加しながら、ローズマリーとデザインチームが新しいコレクション用の刺激的なアイデアを生み出します。まず最初に原材料に着目し、その特性を100%生かす方法を模索します。次に私たちは、景色、ストリート、アートギャラリーなどあらゆる場所にインスピレーションを求め、またイエロールームに保管されているアーカイブも徹底的に調べ、エリベ往年の傑作を現代風にアレンジできないかも検討しています。なお、それが流行のキャメルコートであろうと、はたまたお気に入りのパーカーであろうと、お客様がお手持ちの服とエリベの製品が完璧にフィットすることを私たちは常に心掛けています。6月と7月には、エリベのスタッフがデザインのスケッチを開始し、そして生地見本からヤーンを選び始めます。また、誰が着ても似合うように、私たちはあらゆる皮膚の色を念頭に置いてデザインをしています。ショーナが当社のカラーエキスパートで、各コレクションが見た目に快適で、全ての配色が補色関係となるよう細心の注意を払っています。各コレクションが終了する前に、エリベはお客様と会って様々な意見を伺うようにしています。そして、年末までにはデザインの配色とスペックを確定することになります。もちろん12月中旬までに完成させる予定ではいるのですが、ファッション業界に身を置く者は誰もが知るように土壇場で素晴らしいアイデアが生まれることが多いため、デザインというものは決してスケジュール通りに進行することがないのです。余談ですが、これら創造力あふれる人材を束ねるという重大任務を背負わされているケイに対しては、誠に同情の念を禁じえません!普段、私たちは顧客サービスに多忙なため、コレクション前はいつもハードスケジュールとなってしまいます。ただ幸いなことに、エリベはプレッシャーがあるほど伸びて行く企業なのです。
エリベでは、模様や柄を数え切れないほど何度もチェックして微調整するなどデザインに非常に神経を使っており、サイズや価格に関係なく優れたデザインの製品を提供できるよう努力しています。キムとキャサリンは熟練した職人で、彼女たちの手編み技術が精妙なニットパターンを可能にしてます。また、社内の編み物愛好家たちがニットパターンをいくつか持ち帰り、実際に試してみるようにもなっています。さらには、家庭での洗濯による耐久性テスト、オフィス内で着用して動き回った際の磨耗度チェックも継続的に行っています。また、信頼できる訪問客やスタッフの家族、友人たちを“待ち伏せ”して当社製品を着用してもらい、リアルな人間とその千差万別な体型にフィットするかもチェックしています。このような細部へのこだわりが、小売店でお客様が目にするエリベ製品の卓越した品質と独自デザインを生み出すのです。エリベの製品がなぜ特別なのかという一例をご紹介しましょう。当社のスキー用フェアアイル・ジャンパーとカーディガンは、伝統的なフェアアイル柄を現代風にアレンジすることから始まり、そして衿まわりと袖口をスコティッシュ・ツイード風に加工し、最後に、いつまでも新しさを失わないようラムズウールに少量のアンゴラを付け加えています。ところが世界にはこれを可能とする編み機がなかったため、私たちはこの製品をハンドフレームを用いて作るしかありませんでした。当社が以前、18種類の色を使ったスカーフをデザインした時にも同じ問題が発生し、これほど多くの色を編みこめる機械は世界に3台しかないということでした。なお当社のスタッフ全員が、数百ものスタイルの製品があるにもかかわらず、記憶だけを頼りにスタイルナンバーをまくし立てては新人スタッフを驚かせていますが、これもエリベというブランドを特別な存在にしている理由のひとつなのです。
エリベ・ファミリー

エリベには、共に働く人々や取引先などで構成された素晴らしいファミリーがあります。例えばその一員として、長い経験を誇る紡績工のピーターがいます。彼は当社に美しく染色されたシェットランドウールを供給しており、実際のところエリベでは彼が提供する全ての色調を使用している可能性があります。シェットランドでは、人好きのするローレンスが機械編み工場を操業しており、ここではエリベが賞を獲得したエコロジー・コレクションが編まれています。また、彼はニットの専門家として、フェアアイル・ニットパターンに関する頼りになるアドバイザーでもあるのです。そして次ぎに、愛らしいスーがいます。彼女は小さな紡績工場を経営しており、地元産の有機ウールを専門に取り扱っています。彼女はこれらのウールを生み出す羊を飼っている農家の名前を全て覚えています。ギャビンとグレアムは小さな機械編み工場の経営に忙しく、そして才能あふれる兄弟、ロバートとジェームズは絵に描いたように美しいヨークシャーに紡績工場を所有しています。このようにエリベは20年以上にわたり、仕事仲間やその他の大切な人々と緊密に連携しながらニットウェアを皆様へ提供し続けてまいりました。彼らは皆この分野におけるエキスパートであり、一緒に仕事ができることを当社は非常に誇りに思っています。彼らのほとんどが数十年の歴史を持つ家族経営企業であり、エリベの製品に伝統と歴史の香りを添えてくれています。
また忘れてならないのは、陽気なミセス・ミンティ、ミセス・マッケロイ、そしてバル・ハミルトンなど全国各地の手編み職人たちです。このチャーミングで才能あふれるご婦人たちは実に社交的で、仕事上での理想的なパートナーとなっています。また、当社の裏庭からはよくウール巻き取り機の機械音が聞こえて来ますが、これは手編み職人たちに自社で巻き取ったヤーンを送り届けているからなのです。私たちは一日のかなりの時間を陽気な手編み職人や取引先との電話に費やしているのですが、これは作業の進捗状況を確認すると同時に、もちろん、おしゃべりを楽しむためでもあるのです。






